「離乳食って、いつ終わるの?」
1歳を過ぎたあたりから、ふと気になりますよね。ちゃんと完了しているのか、まだなのか。
この記事を書いているのは、管理栄養士の資格を持つ5歳・3歳のママです。
国の資料(厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド」)で「完了」の定義を確認し、我が家の2人の実例とあわせてまとめました。
先に結論です。サインは月齢ではなく「状態」で、3つ。そして完了と卒乳は別のことです🥄
結論:国が決めている「完了」のサインは3つ
厚生労働省の「授乳・離乳の支援ガイド」に、離乳の完了はこう定義されています。
形のある食物をかみつぶすことができるようになり、
エネルギーや栄養素の大部分が母乳又は育児用ミルク以外の食物から摂取できるようになった状態
少し硬い文章なので、3つに分けます。
| サイン | どういうこと? |
|---|---|
| ① 形のあるものを、かみつぶして食べられる | ドロドロ・ペーストではなく、形のある食べ物を歯ぐきや歯でつぶせる |
| ② 栄養の大部分を、食事から摂れている | 母乳・ミルクが「主食」ではなくなっている |
| ③ 食事が1日3回になっている | ガイドには「その他に1日1〜2回の補食を必要に応じて」とあります |
ポイントは、「何か月になったら完了」ではないことです。
月齢はあくまで目安。この3つがそろっているかどうかで見ます。
出典:厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド」(2019年改定版)「(3)離乳の完了」
よくある誤解:「完了」=「卒乳」ではありません
ここ、いちばん大事です。同じガイドに、はっきり書いてあります。
離乳の完了は、母乳又は育児用ミルクを飲んでいない状態を意味するものではない。
つまりまだ母乳やミルクを飲んでいても、離乳食は「完了」していてよいということです。
「まだおっぱいを飲んでいるから、完了じゃない」と思っている方。別の話です。
我が家の場合:母乳は1歳まで、そのあとフォローアップミルク
我が家は2人とも、母乳は1歳まででした。1歳からはフォローアップミルクに切り替えています。
離乳食の完了とは、別々に進んでいました。
なおガイドには、フォローアップミルクは母乳の代わりではなく、離乳が順調なら必ずしも必要ないとあります。
鉄不足が心配なときや体重の増えが気になるときは、医師に相談したうえで、という位置づけです。我が家は家庭の判断で使いました。
時期の目安:12〜18か月ごろ。でも、はみ出して大丈夫
ガイドでは、完了の時期は生後12か月から18か月頃とされています。
実際のデータも見てみます。厚生労働省の乳幼児栄養調査では、完了時期でいちばん多かったのは「13〜15か月」で33.3%でした。
我が家はこうでした。
| 完了したと感じた時期 | きっかけ | |
|---|---|---|
| 長女 | 1歳2〜3か月ごろ | 兄と同じものを食べられるようになった |
| 長男 | 気持ちの上では2歳ごろ | 1歳半で保育園の給食が幼児食になったが、家では2歳くらいまで別に作っていた |
長男は、目安の「18か月」を過ぎています。でも、それでよかったと思っています。
ガイドにも「画一的な進め方にならないよう留意」とあります。子どもによって違って当たり前です。
出典:厚生労働省「平成27年度 乳幼児栄養調査結果の概要」(0〜2歳児の保護者)
3つのサインを、もう少しくわしく
① 形のあるものを、かみつぶせる
離乳後期(9〜11か月)は「歯ぐきでつぶせる固さ」が目安です。
完了に近づくと、手づかみで前歯でかじり取るようになります。ガイドではこれを「一口量を覚える練習」と説明しています。
目安は、肉だんごや軟らかく煮た野菜を、口の中でつぶして飲み込めるか。丸のみしていないかを見てください。
② 栄養の大部分を、食事から摂れている
母乳やミルクは「足りない分を補う」立場になります。
目安は、食事のあとにミルクを欲しがらない日が増えてきたか。食べる量が増えて、自然にそうなっていきます。
③ 食事が1日3回。おやつは「補食」
3回の食事で足りない分を、1日1〜2回の補食で補います。
補食は「お菓子の時間」ではなく、おにぎりや果物、パンなど、食事の一部と考えると迷いません。
手づかみ食べは「させたい行動」。汚れる対策だけ考える
手づかみ食べは、汚れます。片づけも大変です。
でもガイドは、手づかみ食べを「積極的にさせたい行動」と書いています。
食べ物を触って握ることで固さや感触を覚え、自分で食べようとする気持ちにつながるからです。
我が家の対策:お風呂の前に、おむつだけで
我が家は、お風呂の前におむつだけ履かせた状態で食べさせて、そのままお風呂へ。
服は汚れないし、手も顔もそのまま洗えます。片づけの気持ちが、だいぶ楽になりました。
「まだ完了じゃないかも」と不安になったとき
長男は、飲み込む力が弱かったのか、えづくことが多い子でした。
心配だったので、2歳を過ぎても、やわらかく・細かくを意識していました。
目安の月齢は過ぎていましたが、無理に進めなくてよかったと思っています。
えづく・丸のみする・量が少ない。こういうときは、形態を1段階戻すのがいちばん確実です。
体重が成長曲線に沿って増えていれば、進みがゆっくりでも大きな心配はいりません。
👉 食べない・量が少ないことで悩んでいる方は、離乳食・幼児食を食べない子の特徴は?もどうぞ。
管理栄養士として伝えたいこと:「ここで完了」という線はない
2人育てて思うのは、「これで完了」という明確な線引きはないということです。
国の定義も「状態」で書かれていて、月齢で区切ってはいません。
徐々に大人と同じもの、同じ形態のものが食べられるように。
子どもの様子を見ながら、時間をかけて進めていけば大丈夫です。
完了期〜幼児食で、助けられたもの
この時期は「大人と同じもの」に近づける途中なので、やわらかさと大きさの調整が地味に大変です。
CO・OPの「きらきらステップ」「きらきらキッズ」
我が家は長男が0歳のときに、生協の宅配(おうちコープ)に加入していました。
離乳食で助けられた「きらきらステップ」には、1歳6か月ごろからの商品もあります。我が家はここにも助けられました。
さらに1歳6か月〜3歳ごろ向けには、「きらきらキッズ」というシリーズもあります(日本生協連の商品サイトで確認)。
パルシステムの「yumyum For Baby&Kids」カタログ
いまはパルシステムを使っています。
我が家は基本のカタログを「不要」にしているのですが、「yumyum For Baby&Kids」だけは取っていました。
離乳食・幼児食の商品だけでなく、進め方やアイディアが載っていて参考になったからです。
パルシステムには、離乳食向けのおためしセット(980円)もあります。くわしくはパルシステムのおためしセットはどれがいい?にまとめました。
・冷凍の裏ごし野菜を使いたい
→ パルシステム
・牛乳や納豆を毎週おトクに頼みたい
→ オイシックス
パルシステムはyumyumの「うらごし」シリーズ(にんじん・かぼちゃ・コーンなど)、オイシックスは「牛乳とか飲み放題」(月1,598円・毎週3品まで)。出典:パルシステム公式「離乳食・ベビー用品」、Oisix公式(2026年10月20日確認)。どちらも使っているわが家の感想もふまえています。
わが家は、上の子が1歳のころからオイシックスも使っています。離乳食・幼児食のコーナーもあり、まずはおためしセットで試せます。
※パルシステムの加入は無料で、出資金1,000円は退会時に返ってきます。
「味付けはいつから?」は離乳食に味付けがダメな理由は?にまとめています。
「食べさせちゃいけないもの」は離乳食で絶対ダメな食材は?をどうぞ。
完了期〜幼児食の食材選びは、離乳食に生協は必要?にくわしく書いています。
「卵はいつから?卵黄1個は多すぎ?」は、離乳食の卵はいつから?で国の目安と我が家の進め方をまとめています。
よくある質問(FAQ)
Q. 離乳食が完了したサインは?
A. 国の定義では3つです。①形のあるものをかみつぶせる、②栄養の大部分を食事から摂れている、③食事が1日3回。月齢ではなく状態で見ます。
Q. まだ母乳を飲んでいたら、完了ではない?
A. 別の話です。ガイドに「離乳の完了は、母乳又は育児用ミルクを飲んでいない状態を意味するものではない」と明記されています。
Q. 完了はいつごろ?
A. 目安は生後12〜18か月ごろ。調査でいちばん多いのは13〜15か月です。我が家は長女が1歳2〜3か月、長男は2歳ごろでした。
Q. 18か月を過ぎても完了していない気がします
A. 焦らなくて大丈夫です。ガイドも「画一的にならないよう」としています。えづく・丸のみがあるなら、形態を1段階戻して様子を見てください。
Q. 手づかみ食べは、させたほうがいい?
A. はい。ガイドでは「積極的にさせたい行動」です。我が家はお風呂の前におむつだけで食べさせて、そのままお風呂に入れていました。
まとめ
- 完了のサインは3つ:かみつぶせる/栄養の大部分を食事から/1日3回(厚生労働省)
- 完了と卒乳は別。母乳・ミルクを飲んでいても完了していてよい
- 時期の目安は12〜18か月。最多は13〜15か月。はみ出しても大丈夫
- 手づかみ食べはさせたい行動。汚れ対策は「お風呂の前におむつだけ」
- えづく・丸のみなら形態を1段階戻す
- 明確な線引きはない。子どもの様子を見て、時間をかけて
「いつ終わるの?」と気にしすぎなくて大丈夫。気づいたら、みんなと同じものを食べています🥄
出典:厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド」(2019年改定版)、厚生労働省「平成27年度 乳幼児栄養調査結果の概要」、日本生活協同組合連合会 コープ商品サイト(きらきらステップ・きらきらキッズ)、パルシステム「yumyum club」ページ。内容は2026年9月13日時点で確認したものです。本記事は一般的な情報提供であり、診断・治療・個別の栄養指導を目的としたものではありません。お子さんの状況に応じた判断は、かかりつけの小児科医・管理栄養士にご相談ください。

